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子どもが性被害に遭わないために

7/16/2018

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www.soysource.net/2018/07/how-to-avoid-child-sexual-abuse/

夏休み、子どもが外出する機会が増えますが、いろんな体験をするチャンスであると同時に、子どもを狙った性犯罪も増えるので要注意。児童性的虐待(CSA:Child Sexual Abuse)とは、性的な写真を見せることから、性器の露出、性的な接触、レイプ、児童ポルノの撮影、性的売買(Sex Trafficking)に至るまで、子どもを性的な興奮のために使う全ての行為を指します。米保健福祉省(HHS)の2010年の調査によると、米国内では女児の5人に1人、男児の20人に1人がCSA被害者であり、毎年14~17歳の16%が被害に遭い、同年層の実に28%が被害経験者であるとされています。


恐ろしいことに、加害者の大多数は、親や兄弟、親戚、親の交際相手、ベビーシッター、近所の人、学校や教会関係者など、子どものごく身近にいる人物です。その多くが暴力をふるうことなく、愛情という仮面を被り子どもに取り入るため、表面化することが少ないのです。こうした、性的搾取を目的として子どもを精神的に支配するプロセスをグルーミング(grooming)と呼びます。

その手口は、まずは従順で大人しそうな子を見つけ、その子が世界でいちばん素敵で特別な存在であるなど甘い言葉を何度もかけ、高価なプレゼントを贈るなど特別待遇を与えます。そうして信頼を得たあとで「ほかの人には秘密だよ」と伝えると、子どもは加害者や家族との関係を壊したくないため口を閉ざし、不適切な行為を受け入れるように。心の奥底では矛盾や嫌悪感を感じていても、そうした感情を否定され続けるため、虐待が終わったあとも「全て自分のせい。自分が悪い」という自責の念や罪悪感に長期間苦しめられます。子どもが性的虐待を受けているサインには、特定の人物を避ける、無口になったり攻撃的になったり言動が変わる、成績が落ちる、身体の痛みを訴える、被害をほのめかす、不安・うつ的な症状、性的な言動を見せるなどがあります。こうした子どもの心の叫びを聞き逃さず、ほんの少しでも疑いがあれば専門機関に相談することをお勧めします。

また、最近では性的売買も増えており、青少年公正センター(CCYJ)によると、米国では毎年30万人の未成年者が性的売買を行い、その開始年齢は平均12歳と言われています。大抵ピンプと言われる元締めが存在し、恋愛関係になり支配するロミオ・ピンプ、暴力で支配するゴリラ・ピンプ、ギャングの入会儀式や資金源を目的としたギャング・ピンプなどが典型例。ピンプはブランド戦略として、被害者の首筋などに刺青を入れます。王冠やダイヤモンドが有名ですが、中にはドルマークやバーコードまでも。また、モデル事務所のスカウトと偽り誘拐、レイプやドラッグ漬けにして他州に連れ去るケースもあり、ベルビュー・スクエア・モールでもこうした事例が報告されています。性的売買を家業にしている家族もあり、自分のピンプに娘をグルーミングさせ、息子のミドルネームに「キャッシュマネー」と付ける母親も。さらに、最近ではスマートフォンやSNSを駆使した個人型も急増し、その実態はまだ把握できていません。売買にはLife、Work、Gameなどの隠語が使われたり、サインとして特定の飲み物を持って道をゆっくり歩いたり。中には電話をプライベートと仕事、そして親や警察に見せるためのダミーと3台使い分ける子もいます。

性的売買の被害者になりやすい層は、虐待経験者、人種・文化・性的少数者、移民、精神疾患や発達障害を持つ子どもと言われており、キング郡では黒人は全体の7%に過ぎないにもかかわらず被害者の52%を占め、その逆に加害者の80%が白人という人種格差も浮き彫りになっています。子どもが性的売買をしている兆候としては、上記のCSAの兆候に加え、ホテルのカードキー、過剰な現金、複数の電話の所持などです。予防策としては、情報を子どもとしっかり共有すること、そして毅然とした態度を取れるよう子どもの自己肯定感を育むことが大切です。

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    Author

    長野弘子
    ​MA, MHP, LMHC


    NYと東京で出版事業に携わった後、東北大震災をきっかけにシアトルに移住。ノースウェスト大学院カウンセリング心理学卒業後、米大手メンタルヘルス機関で心理カウンセラー(LMHCA)として勤務。うつ病や不安障害、ADHD、自閉症等を抱える多くの子供やティーンエイジャーに対してセラピーを行っている。

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